自宅介護のための介護ロボット

高齢化が進んだことにより自宅で介護をしなければならない家庭が増えてきました。
そのため、家庭でも利用できる介護ロボットの開発が着々と進んでいます。

以前から家庭向けの介護ロボットはありましたが、多くは見守りを主流にしたものでした。
そしてカメラなどで確認できるという安心感はあるものの、当人にとっては常に誰かの目があるというストレスになってしまうものでしたが、今は目視ではなく、センサーなどを活用した見守りの介護ロボットが増えてきており、ストレスが少ないことからメリットが高いものになってきているように思います。

センサーで確認できる介護ロボットのメリットは、プライバシーを守るという他に、どのようなものがあるのでしょうか。
まず、介護ロボットを使用する対象者が、使用されていることに気づかないということです。
そして必要な情報以外を、介護する側も知らずに済むことです。

自宅介護の場合、家族が介護をすることが多いので、ついついいろいろなことに手を出さなくてはいけない、という意識が強くなりがちです。
少しのことでも介護をしなくてはいけない、という強迫観念にも似た思いは、大きなストレスになり、介護する側もされる側も疲れ切ってしまいます。
家族だからこそ起こる問題は少なくありません。
他人である専門職の人との間ではスムーズにいくことも、家族だと問題が生じることは、実際に体験した人なら納得されると思います。
どうしても家族であることの甘え、また家族だからこそ踏み込み過ぎてしまうことがあります。
ここをいかに距離をとりつつ、介護をするかという問題に対して、介護ロボットを介入させることで緩和させるというメリットが考えられます。

いかにストレスを少なく、介護をすることができるかということが、これからの介護ロボットに求められることではないでしょうか。